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Vol052 式の計算 式の因数分解4 2008年2月19日前号の問題の解答です。問題6 次の式を因数分解しなさい。(6)、(7)は難(1)解答たすきがけという方法この方法は、次の公式を利用するものです。(a+b)(c+d)=ac+ad+bc+bdここで、a のところを ax、c のところを cx、とすると、この形に、(1)の問題の形が当てはまることがわかりますか?つまり、ac=6、ad+bc=28、bd=30となる、a、b、c、dを求めれば、(ax+b)(cx+d)のように因数分解できるということです。ここで、次のように考えます。解き方としては、ac=6となる2つの整数、a、c、そして、bd=30になる2つの整数、b、dを考えて、上の a、b、c、dのところに配置します。そして、交差している矢印どうしを、かけて、その結果である、bcxとadxをプラスして、28x になれば、つまり、(bc+ad)x=28x となれば、そのときの a、b、c、dを使って、(ax+b)(cx+d)のように因数分解できます。実際にやってみましょう。かけて6になる2つの整数は、1と6、2と3の場合しかありません。次に、かけて、30になる2つの整数は、1と30、2と15、3と10、5と6となります。問題の式を見ると、ac、bd、ad+bcの部分は全てプラスのなので、全部とも負の整数は考える必要はありません。単純に、これらを組み合わせて、できるパターンは以下の通りです。全部で16パターンあります。x(エックス)は省略してます。これらのパターンの内、条件に合う、a、b、c、dで因数分解できます。全部一個一個確認していけば、必ず条件に合う答えは見つかります。探す作業は、パズルぽくって、ちょっと数学的でない感じがしますね。緑で囲まれた部分が、条件に合うパターンです。答えが2つ?と思われたかも知れませんが、どちらも同じ答えとなります。右下のパターンでいくと、このとき、a=2、b=6、c=3、d=5となり、問題の式は、以下のように因数分解できます。共通因数は、外に出すので、(2x+6)=2(x+3)とします。解説が長くなりましたが、この種の問題は数をこなせば、頭が働くようになります。理屈だけ分かって、なるほどと思うだけではだめです。本当の理解は、練習の後に来ます。答え:2(3x+5)(x+3)(2)解答文字が2つありますが、このようなときは、1つの文字に着目します。特に、x が、2乗の形なので、それについて以下のように整理します。これも、たすきがけの方法で解いてみましょう。かけて4になる2数は、1と4、2と2の2通り、かけて、3(y−3)となる整数、または単項式は、3と(y−3)の1通り。全部で2通りしかありません。正解の方だけ示します。よって、問題の式は、答え:(x+3)(4x+y−3)(3)解答文字が3つありますが、このようなときも、1つの文字に着目してみます。特に、x が、2乗の形なので、x について以下のように整理します。ここで、( )の中が因数分解できそうなので、できるか確認します。因数分解できれば、さらなる因数分解ができそうです。( )内は、yに着目して、たすきがけを行っています。zでもかまいせん。よって、ここで、x に着目して、たすきがけを行います。よって、答え:(x−y+3z)(x+2y−3z)(4)解答今までのような、たすきがけという方法が有効ではないような感じです。このようなときは、最初にやった、共通項で、くくれないかを考えます。問題の式は、単項式が、9あるので、9の約数である、3つずつでグループ化できそうです。先頭から3つの単項式が、a、次の3つの単項式が、b、残りの3つの単項式が、c でくくれます。よって、ad+ae−af−bd−be+bf−cd−ce+cf=a(d+e−f)−b(d+e−f)−c(d+e−f)となります。さらに、(d+e−f)で、くくれることがわかりましたので、a(d+e−f)−b(d+e−f)−c(d+e−f)=(a−b−c)(d+e−f)答え:(a−b−c)(d+e−f)(5)解答単項式の数は、9あります。これも(4)と同様、まず、共通項で、くくれないかを考えます。くくれます。(わかりやすいように色分けしてます)それぞれは、矢印のように因数分解されます。(x+2y−z)という共通項があるので、それで、くくって因数分解ができたということで、ここで終わってはいけません。足して、−6、かけて、9になるのは、数だけの項はともにマイナスであり、探るまでもないでしょう。よって、(6)解答xの4乗から、1つずつ次数が減って、最後は整数となっています。この形で、因数分解できるということは、下記の形に因数分解されることが予想できます。問題の式は整数だけの項である 9 があるので、両方の( )内に文字式でない整数だけの項がある必要があります。bとdがそれにあたります。(a、cも整数)片方の( )内だけだと、展開した後、整数の項はあり得ません。また、ax、cxがそれにあたります。これがないと、xの3乗の形ができません。これを展開すると、まさに問題の式の形となります。これ以外に、下記のような展開式もあり得るのではと思うかもしれませんが、展開してみるとわかりますが、問題の式とはなり得ません。a から d の値が設定できないことがわかります。自分で展開して試してみてください。さて、問題の式の文字の係数(文字の前の数)より、@、a+c=10A、b+d+ac=31B、ad+bc=30C、bd=9上記の4つの等式を満足する、a、b、c、dが得られれば、bd=9より、次の3つのパターンが考えられます。1、b=1、d=92、b=9、d=13、b=3、d=31のパターンの場合Aのb、dに代入して、ac=21、また、@により、a=10−cこれを、ac=21に代入すると、(10−c)c=21となる。21の約数の中で、これを満たすcは、3、または7c=3とすると、a=10−cより、a=7ここで、ad+bc=7×9+1×3=66となり、Bの、ad+bc=30と矛盾します。c=7とすると、a=10−cより、a=3ここで、ad+bc=3×9+1×7=34となり、これもBの、ad+bc=30と矛盾します。よって、このパターンは不適当2のパターンの場合Aのb、dに代入して、ac=21、これは1のパターンと同じなので、これも不適当3のパターンの場合Aのb、dに代入して、ac=25、また、@により、a=10−cこれを、ac=25に代入すると、(10−c)c=25となる。25の約数の中で、これを満たすcは、5このとき、a=10−cより、a=5、すると、a=5、b=3、c=5、d=3は、Bも満たすので、この値で、因数分解できます。よって、問題の式は、(7)解答解法のポイントは、単項式をピックアップして、因数分解できそうな多項式をつくります。問題の式の赤の部分の単項式に注目してください。赤の部分をまとめると、これは、たすきがけは省略しますが、(4x−3y)(2x−y)と因数分解できます。すると、問題の式は、となります。さて、ここで、さらに因数分解できるものはないか、考えます。共通項があるもので、くくってみます。青と赤の多項式にわけてみると、青は、たすきがけで因数分解、赤は、係数でくくって、次のようになります。よって、問題の式は、これを(2x−y)で、くくると、さらに、前のかっこ内は、x についてまとめると、これも因数分解できそうです。{ }内を、たすきがけで調べます。よって、{ }内は、従って、問題の式は、以下のように因数分解されます。いかがでしたか?(7)は、難しい部類の問題です。高校生でも解くのは、難しいかも知れません。(中学生の皆さんごめんなさい)でも、上記の問題がこなせれば、たいていの因数分解は問題ないでしょう。次回は、引き続き因数分解と、平方根です。