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Vol048 式の計算 因数分解 2007年12月24日

前回の問題の解答です。

問題2 次の式を展開してください。


解答
文字式の計算の優先順位を思い出してください。→Vol019 指数計算 文字の代入
×、÷の連続計算は、左から順番に計算します。




計算結果が変わってしまうし、それは間違った計算です。


連続計算の一部となっているときは注意が必要です。



分子と分母で約分できるものを約分します。




解答
公式通りに展開します。



解答

同類項をまとめて、




解答





(5) (2a+b+c)(2a−c+b)
解答
単純に展開してもよいのですが、よく見ると、ある形の公式が使えそうです。
右( )内の、−c、+bの順番を入れ換えると、

(2a+b+c)(2a−c+b)=(2a+b+c)(2a+b−c)

2a+bを x と置くと、すなわち、2a+b=x とすると、
(2a+b+c)(2a+b−c)=(x+c)(x−c)

この形は、

の公式の形と同じですね。よって、




単純に展開するより、計算の手間が省けています。
展開の式は、このように、さらにシンプルな形にしてから、展開するという方法があります。




解答

ですが、指数計算の法則を使って、次のように変形すれば、使えます。
※指数計算の法則→Vol017 指数計算

すなわち、a+5b=m、a−5b=n とすると、




よって、





解答
(6)の問題が分数になっただけです。





(8) (a−3)(a+4)(a+3)(a−4)
解答
これは、(5)のパターンと同類です。すなわち、まず、シンプルな形にできます。
かっこの順番を入れ換えると、

(a−3)(a+4)(a+3)(a−4)=(a−3)(a+3)(a+4)(a−4)

前から2つのかっこ、すなわち、(a−3)(a+3)、後ろの2つのかっこ、すなわち、(a+4)(a−4)を
展開して、






解答

これは、同じものを3回かけるわけですが、まず、2回分を展開して、すなわち、(3a+2)(3a+2)を
展開して、残りの1回分とを展開します。



この形は、一般に公式として、覚えていた方がよいので、参考までに載せておきます。



因数分解(いんすうぶんかい)に入ります。

まず、素数(そすう)について説明します。

1と自分自身以外に約数を持たない自然数(1より大きい)を素数と言います。
例えば、7は、1と自分自身である7以外に約数を持ちません。

素数=2、3、5、7、11、‥

のように素数は無限に存在します。
なぜ、無限に存在すると言えるのかは、実は証明できるからです。参考までに証明を載せます。
証明は背理法(はいりほう)を使った証明をします。

背理法とは、例えば、「AならばBである」を証明する場合、「AならばBでない」とすると、
矛盾が起こる事を証明し、その結果、「AならばBである」と証明するものです。

素数が無限に存在する証明
素数が有限と仮定します。つまり、n個しかないとします。
それぞれの素数をm(i)として、m(1)、m(2)、‥m(n)、と
表します。例えば、m(1)=2、m(2)=3、‥となります。※nは定数

上の仮定のもとで、ある数 F を次のように定義することができます。
すなわち、全ての素数をかけ合わせて、それに1を足した数をFとします。

F=m(1)×m(2)×‥×m(n)+1‥@

さて、ここで、Fは、素数であるか、素数でないかどちらかです。

まず、「Fは素数である」と仮定します。
しかし、@より、Fは全ての素数をかけ合わせて、1を足しているので、
素数の最大値であるm(n)を越えた素数ということになります。
これは、素数は有限で、m(n)が最大
とした仮定に反します。

次に、「Fは素数ではない」と仮定します。
すなわち、Fは素因数分解することができると仮定します。すると、
Fは@の右辺の、m(1)、m(2)、‥、m(n)のいずれかの積の形に表される
ことになります。該当する素数を、仮にm(a1)、m(a2)、…m(ak)とすると、

F=m(a1)×m(a2)×‥×m(ak)×m(P)‥@

m(P)は、m(a1)、m(a2)、…m(ak)のいずれかの累乗分を含んでいます。
しかし、@より、Fをm(a1)×m(a2)×‥×m(ak)で割った結果は、1余る結果と
なり、Fは素因数分解することができるという仮定に反します。

つまり、素数は有限と仮定すると、全ての場合において矛盾が生じます。
よって、素数は無限であると言えます。
証明終わり

自然数は、素数だけの積の形にすることができます。
これを素因数分解(そいんすうぶんかい)と言います。

例えば、42=2×3×7

素数である2と3と7の積の形にすることができました。

素因数分解の仕方は、下記のように、小さい素数から、割っていき、割った結果が素数になるまで、
続けます。
同じ素数で割れる場合は、その素数で割っていきます。


  2)42      2)68      2)54
↓ 3)21      2)34      3)27
    7        17       3)9
                      3



問題3 次の数を素因数分解してください。

(1) 600
(2) 648
(3) 784
(4) 415
(5) 315

次回は、解答と引き続き因数分解です。


 

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