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しかし、数式が本来の形で、表示できないこともあり、
このサイトでは、バックナンバーの内容を本来の数式の表示になおして公開しています。


Vol034 連立不等式 2007年8月25日

数直線上で、
○は、「‥より大きい又は小さい」を表し、●は「‥以上または以下」を表します。

問1 連立不等式  5x+a>4  の x の解が存在するように a の範囲を求めよ。
           2(3x+6)≦a

解説
問題の内容が解らないと、この問題を解くことができません。
まず、問題の内容をより具体的にしてみましょう。

aには、いろいろな値が入ることができます。例えば、a=1とすると、

5x+a>4 → 5x+1>4‥(1)
2(3x+6)≦a → 2(3x+6)≦1‥(2)

となって、これらの連立不等式を解くと、


a=1の場合、x の解が存在しないという結果になります。
下の数直線を見れば、一目瞭然です。



−3 −2 −1 0 1 2 3

では、a=10の場合はどうでしょうか?

5x+a>4 → 5x+10>4‥(1)
2(3x+6)≦a → 2(3x+6)≦10‥(2)

となって、これらの連立不等式を解くと、



下の数直線を見れば、x の範囲が重なる部分がありますね。



−3 −2 −1 0 1 2 3

a=10の場合、x の解が存在するという結果になりました。

a の値によって、連立不等式の x の解が存在したり、存在しなかったりするわけです。

問題で、きいていることは、連立不等式の x の解が存在する場合は、
a はどのような値の場合か?ということです。

ここまで理解したうえで、a の値の範囲を求めましょう。

解答
2つの連立不等式の、それぞれの x の範囲を求めます。
(普通の連立不等式の解き方と一緒ですね)

5x+a>4
5x>4−a

2(3x+6)≦a
6x+12≦a
6x≦a−12



(1)と(2)を満足する x の範囲は、次の範囲になることがわかります。


(A)より、x の値が存在するためには、

理由を順に説明しましょう。


次の3つの場合しかありません。これら3つの、それぞれの場合で、xが存在するか
調べてみます。




1の場合


値が存在するということは、すなわち、x をその値にすれば、
(A)を満足する x が存在するということになります。



なります。数直線で見ると、以下のようになり、
(A)の範囲に、x の値が存在することがわかります。



−2 −1 0 1 2

2の場合




2の場合は、(A)を満足する x は存在しません。

3の場合


x の値を定めます。





3の場合は、(A)を満足する x は存在しません。

例えば、a=1とすると、解説でも説明したように、数直線上で見ると、
x の共通解がないことがわかります。



−3 −2 −1 0 1 2 3



この不等式を解きます。


6(4−a)<5(a−12) 両辺に30をかけました。
24−6a<5a−60
−6a−5a<−60−24
  −11a<−84


問2 −5≦x≦8、−7≦y≦6のとき、x+y の範囲を求めよ。

解答
不等式の性質を思い出してください。

不等式の性質
1、a<b のとき、a+c<b+c、a−c<b−c が成り立つ。


a=b の場合は、等式の性質から、a+c=b+c、a−c=b−c となるので、
1と合わせて、a≦b のとき、a+c≦b+c、a−c≦b−c が成り立ちます。

このとき、
a<b、c<d のとき、a+c<b+d が成り立ち、
a≦b、c≦d のとき、a+c≦b+d も成り立ちます。

証明すると、
1の性質から、a<b のとき、a+c<b+c
1の性質から、c<d のとき、c+b<d+b → b+c<b+d

これらより、a+c<b+c<b+d となり,
a+c<b+dとなります。

すなわち、a<b、c<d のとき、a+c<b+dとなります。

a≦b、c≦d のときも同様に証明できて、
a≦b、c≦d のとき、a+c≦b+dとなります。

すると、問題の不等式 −5≦x≦8、−7≦y≦6 は、

それぞれの各辺を、たすことができますから、

(−5)+(−7)≦x+y≦8+6 となります。

ここで、1つの法則「a≦b、c≦d のとき、a+c≦b+dとなります」をとりあげると、
その式の文字の中に入る数値や文字の符号は、プラスやマイナスであっても
かまわないのです。
この問題の場合、例えば、aに −5 、cに −7 、bにx、dに y が入るということです。

(−5)+(−7)≦x+y≦8+6
     −12≦x+y≦14

答え:−12≦x+y≦14

問3 −3<x≦4、−5≦y<3のとき、x+y の範囲を求めよ。

解答
問2と似ていますが、各辺の不等号がそろっていません。
そのまま、問1のように解答するわけにはいきません。

しかし、同じように次の関係が言えます。

a<b、c≦d のとき、a+c<b+d が成り立ちます。

証明すると、
1の性質から、a<b のとき、a+c<b+c
1の性質から、c≦d のとき、c+b≦d+b → b+c≦b+d

これらより、a+c<b+c≦b+d となり,
a+c<b+dとなります。

すなわち、a<b、c≦d のとき、a+c<b+dとなります。

従って、問題の式は、各辺をたして、

(−3)+(−5)<x+y<4+3
    −8<x+y<7

答え:−8<x+y<7

問4 −3<x≦4、−5≦y<3のとき、x −y の範囲を求めよ。

解答
問2や問3で導いた不等式の法則を利用できるように、不等式を変形するのが
ポイントです。

−5≦y<3 の各辺に、−1をかけると、
−5≦yの部分は、不等号の向きが変わります。
−5×−1≧y×−1
5≧−y

y<3の部分も変わります。
y×−1>3×−1
−y>−3

−5≦y<3は、−3<−y≦5 となります。

すると、問題の式は、−3<x≦4、−3<−y≦5となります。

問2で説明した法則を利用して、各辺をたすことができます。
x −y は、x から y をひいていると考えるのではなく、
x に(−y)を、たすと考えます。

(−3)+(−3)<x+(−y)≦4+5
−6<x −y≦9

答え:−6<x −y≦9

いかがでしたか?
確かに今までの問題に比べると難しいですが、不等式の性質をよく理解すれば、
解ける問題です。わからなかった人は、何回も繰り返して読んでください。

次回は1次関数に入ります。グラフを使いますので、
サイト上での説明が中心になります。


 

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