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Vol030 連立方程式 不等式 2007年7月25日

VOl029の問題の解説です。

では、次の数量の関係を不等式で表してください。

問1 時速10kmで走っているA君は、x 分走った。走った距離は2kmに足りなかった。

解答
距離は、速度×時間ですね。
時速10kmは、60分に10km走るわけだから、x 分に走る距離は、


これが2kmに足りなかったのだから、



問2 濃度x%の食塩水200gに塩を10g入れたが、濃度は5%以上になった。

解答

塩を10g入れたので、塩を加えた後の食塩水の塩の量は、2x+10 (g)
塩を10g加えた後の食塩水の量は、200+10=210 (g)
よって、塩を加えた後の食塩水の濃度(%)は、

食塩水の濃度=(塩の量÷食塩水の量)×100から、


これが、5%以上になったのだから、



問3 x人いるクラスの数学の点の合計点は1750点だった。自分は65点だった。
   自分の点は、クラスの平均点を越えていた。

解答

自分の点は、クラスの平均点を越えていたのだから、



では、数量の関係を不等号で表せるようになったところで、
不等式の性質について説明します。

a<b のとき、a+c<b+c、a - c<b - c が成り立つ。

すなわち、不等式の両辺に同じ数を足したり、引いたりしても、不等号の向きは
変わりません。

具体例で見ると、

3<5 のとき、両辺に2を足しても、3+2<5+2 → 5<7、
両辺から、2を引いても、3 - 2<5 - 2 → 1<3 ですね。


不等式の両辺に同じ正の数をかけたり、割ったりしても、不等号の向きは
変わりません。

具体例で見ると、

4<8 のとき、両辺に2をかけても、4×2<8×2 → 8<16、


次に、


不等式の両辺に同じ負の数をかけたり、割ったりした場合、不等号の向きは
反対になります。

具体例で見ると、

4<8 のとき、両辺に-2をかけると、4×-2=-8、8×-2=-16
よって、-8>-16

両辺を-2で割ると、4/-2<8/-2 → -2>-4 となり、これも反対になります。

まとめると、

1、a<b のとき、a+c<b+c、a - c<b - c が成り立つ。


です。

最後の3が成り立つことを証明したいと思いますが、
その前に移項の性質を説明します。

不等式も、1次方程式の解法の時にやった移項の性質が成り立ちます。
移項についての説明は、めるまがVol023をご覧ください。

すなわち、数や文字式を不等号を境に右辺(右側)から左辺(左側)に移動させると、
数や文字式の符号は反対になるということです。


ac - bc=c(a - b)‥(1)

ここで、a<bから、a<bの b を左辺に移項して、a - b<0、すなわち、a - bは負の数に
なります。また、c<0なので、cは負の数です。

従って、a<b 、c<0ならば、(1)のc(a - b)は、負×負となり、正となります。
つまり、c(a - b)>0

ac - bc=c(a - b)なので、ac - bc>0となり、-bcを右辺に移項させて、
ac>bcとなります。

よって、a<b 、c<0ならば、ac>bcとなります。証明終わり。


不等式の性質を理解したところで、不等式を解くということを理解しましょう。

本めるまがの最初にやった問1の
「時速10kmで走っているA君は、x 分走った。走った距離は2kmに足りなかった」を

では、では、この不等式が成り立つような x の範囲を調べてみましょう。

具体的に数字で、例えば、10分走った場合、この不等式が成り立つでしょうか。

10分を不等式に入れてみると、



では、15分走った場合は、

でも、1つ1つ数を入れて試すわけにはいきませんから、
x は何々の範囲なら、この不等式を満たすという風にしたいですね。

不等式を満たす x のような文字(未知数)の値の範囲を不等式の解と言います。
この解を求めることを不等式を解くと言います。

では、実際に不等式を解いてみましょう。
解き方は、1次方程式を同じ要領です。
すなわち、文字式を左辺にまとめて、数を右辺にまとめます。


x<12


すなわち、xは12より小さければ、走った距離が2km未満になるということです。

では、次の不等式を解いてください。



いずれも、前回のめるまがの問題の答えの式です。

次回は、問題の解答と、引き続き不等式です。


 

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