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TOP>高校数学>確率と統計>集合の要素の個数-問題編3-

 

集合の要素の個数−問題編3−

 前のページの問題では、わかっている要素の個数から、わからない要素の個数を
確定することができました。
 次は、わかっている要素の個数から、わからない要素の個数の範囲を求めるというものです。
つまり、ある数に確定できないが、範囲なら確定できるということです。
実際に問題で理解した方が早いので、さっそくやっ
てみましょう。

集合‐例題9


集合‐例題9 解説(1)
 集合の個数の、やや応用的な問題です。
ベン図を作成する前に、集合どうしの関係を理解します。
各集合の重なる部分や、重ならない部分の定義をはっきりとさせます。

調査の対象となったグループ全体の集合:Sとする
肉が好きな人の集合:Aとする
魚が好きな人の集合:Bとする
肉も魚も好きな人の集合:A∩B


べン図を作成します。(右図)

 問題で定義している人数を書き込み、わからない
人数は文字で表します。

線で囲まれているところに1文字を配置します。
(例題9-1図のa、b、c、d)

どちらも嫌いな人の数 d は、
d=93−(a+b+c) (ここで、a+b+c≦93)

d の値は、a、b、c の値で決まります。
a、b、cの値は、AとBの包含関係で決まります。a+b+cの値の範囲を調べましょう。
b の値が決まれば、a と c の値も自動的に決まるので、b の値の範囲を考えます。

ここで、bの最低値が0であることはあるでしょうか?
もし、b=0とすると、AとBは、重ならないので、a=67、c=42となり、
a+b+c=67+0+42=109>93となり、グループの人数を超えてしまい、
矛盾が起こってしまいます。b はある値以上でないいけないことは、直感的にわかります。

ここで、a+b=67 ‥@、c+b=42より、c=42−b ‥A

a+b+c≦93なので、これに@とAを代入して、

a+b+c≦93
(a+b)+c≦93
67+42−b≦93
−b≦93−109
−b≦−16
b≧16

すなわち、「肉と魚が好きな人」は少なくとも、16人以上であることがわかります。


次にbの最大値を考えてみましょう。
b が最大になるときは、A⊃Bのとき、
すなわち、「魚が好き」を選んだ人は、
全員、「肉が好き」も選んでいるという場合です。
(例題9-2図参照)

このとき、b=42、よって、b の範囲は、16≦b≦42 ‥B


@より、a=67−b、これとAより、
d=93−(a+b+c)=93−(67−b+b+42−b)=93−(109−b)=−16+b
b=d+16

これをBに代入。

16≦d+16≦42

16≦d+16より、d≧0
d+16≦42より、d≦26

よって、0≦d≦26

答え:どちらも嫌いな人の人数の範囲は、26人以下である。

集合‐例題9 (1)別解
実はこちらの方がスマートです。

d=n(S)−n(A∪B)=93−n(A∪B)‥@ (ここで、n(A∪B)≦93)

ここで、d=0の値をとりうると仮定すると、n(A∪B)=93

n(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B)より、
93=67+42−n(A∩B)
n(A∩B)=67+42−93=16
このとき、n(A∪B)=93で dの最低値は、0となります。

d の最大値は、@で、n(A∪B)がとりうる最小の値のときになります。
n(A∪B)が最小になるときというのは、すなわち、A⊃Bのときです。(例題9-2図参照)
このとき、d=n(S)−n(A∪B)=93−67=26
よって、0≦d≦26

集合‐例題9 解説(2)
肉も魚も好きな人の人数は、(1)で、求めた b の範囲(B)です。

答え:肉も魚も好きな人の人数の範囲は、16以上、42人以下である。

集合‐例題9 解説(3)
肉だけが好きな人の人数は、a (例題9-1図参照)であり、

a=67−b より、b=67−a

これを、16≦b≦42に代入、16≦67−a≦42

16≦67−a より、
a≦67−16
a≦51

67−a≦42 より、
−a≦42−67
−a≦−25
a≧25

合わせて、25≦a≦51

答え:肉だけが好きな人の人数の範囲は、25人以上、51人以下である。

集合‐例題9 解説(4)
魚だけが好きな人の人数は、c (例題9-1図参照)であり、

c=42−b より、b=42−c

これを、16≦b≦42に代入、16≦42−c≦42

16≦42−c より、
c≦42−16
c≦26

42−c≦42 より、
−c≦42−42
−c≦0
c≧0

合わせて、0≦c≦26

答え:魚だけが好きな人の人数の範囲は26人以下である。


このような範囲を求める問題は、集合の意味(集合と集合の関係)がよくわかってないと、
解けません。

上の問題で言えば、「魚が好き」を選んでいる人全員が「肉が好き」も選んでいる可能性が
あるとか、題意に沿って、柔軟に集合の包含関係をイメージできるようにしましょう。

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