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集合の要素の個数−問題編1−

要素の個数の問題は、倍数の問題がよくとりあげられています。
例えば、100以下の自然数のうち、4の倍数の個数、6の倍数の個数、4と6の倍数の個数を
求めるような問題です。

倍数の個数の求め方
倍数の個数は、単純に指定された有限の整数を、倍数の基となる整数で割った商となります。
(商の具体例:7÷3の商は2、余り1ですね)

一般式にすると、有限の自然数をA、倍数の基となる整数を x とすると、



[ ] はガウスの記号で、[ ] の中の整数部分という意味です。

上の具体例でいくと、
100以下の自然数のうち、4の倍数の個数=[100÷4]=25
100以下の自然数のうち、6の倍数の個数=[100÷6]=16

どうして、割ればよいのかを考えてみましょう。

上の例でいくと、100を4で割れば、1から100の中に、4のかたまりが25個あることがわかります。
次に、25個の4のかたまり1つ1つに番号をふります。

1番 2番 3番 ‥ 23番 24番 25番
4   4   4  ‥  4   4   4

ここで、1番、1番+2番、1番+2番+3番、‥という具合に数を作っていきます。

1番=4=4×1=4
1番+2番=4+4=4×2=8
1番+2番+3番=4+4+4=4×3=12
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1番+2番+3番+‥+24番+25番=4+4+4+‥+4+4=4×25=100

すると、これらの数は全部で25個作れることがわかります。
しかも、全ての数は、4ずつ足して作られているので、4の倍数であり、
また、それぞれの数は、増えていく方向の4ずつの差なので、次の2つが言えます。

1、それぞれの数どうしの重複はない。
2、それぞれの数の間に、別の4の倍数があることはない。
  (間の数は、4の倍数に1以上3以下の数を足してつくられるので、これは4の倍数ではない。)

また、すべての数は100以下の自然数です。
従って、[100÷4]=25が、4の倍数の個数であることがわかります。

このように考えると、どうして、割ればよいのかが理解できます。

では、以下の問題にチャレンジしてください。

集合‐例題7


個数の問題は、最初にベン図を描いて、求めた個数をどんどん入れていけば、
視覚的に、他の個数を求めやすくなりますので、ベン図を描く習慣をつけましょう。

(例題のベン図は解答の最後にあります。)

集合‐例題7 解説(1)
倍数の個数の求め方は、上で解説しましたので、100を4で割ればよいのでしたね。

[100÷4]=25

答え:25

集合‐例題7 解説(2)

これも同様に、100を6で割ります。

[100÷6]=16

答え:16

集合‐例題7 解説(3)
4と6の倍数は、4と6の最小公倍数の倍数となります。4と6の最小公倍数12
4と6の倍数は、12の倍数のことなので、

[100÷12]=8

答え:8

集合‐例題7 解説(4)
4の倍数の個数は25、4と6の倍数の個数は8、4の倍数の個数の中に、
4と6の倍数の個数が含まれているので、題意の個数は、
4の倍数の個数から、4と6の倍数の個数を引いた数となります。
25−8=17

答え:17

集合‐例題7 解説(5)
6の倍数の個数は16、4と6の倍数の個数は8、6の倍数の個数の中に、
4と6の倍数の個数が含まれているので、題意の個数は、
6の倍数の個数から、4と6の倍数の個数を引いた数となります。
16−8=8

答え:8

集合‐例題7 解説(6)
求める個数は、n(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B)から求めてもよいし、
先にもとめた個数から求めてもよい。

n(A)を4の倍数の個数、n(B)を6の倍数の個数とおくと、
n(A∪B)は、4または6の倍数の個数、n(A∩B)は、4と6の倍数の個数となるので、

n(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B)=25+16−8=33

でも、いいですし、

n(A∪B)は、
(3)で求めた4と6の倍数の個数
(4)で求めた4の倍数だが6の倍数でない個数、
(5)で求めた6の倍数だが4の倍数でない個数、
の合計なので、8+17+8=33でもよい。

答え:33

集合‐例題7 解説(7)
4の倍数でも、6の倍数でもない個数は、全体の個数100から、4または6の倍数の個数を
引いた数となります。

100−33=67


答え:67



Aは 4 の倍数の集合
Bは 6 の倍数の集合

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