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順列とは

「場合の数」の単元で、場合分けの色々なパターンを見ました。
場合分けの基本的な考え方を学んだ上で、簡単に整理すると、

場合分けの考え方
1、樹形図を使う。
2、しっかりとした場合分け
3、積の法則と和の法則

以上の項目が理解できていれば、場合分けの問題は、解くことができます。

この単元では、考え方の中で、基本的なパターンである順列(じゅんれつ)というのを理解しましょう。
個々の場合を考えるとき、順番を考慮するかしないかで、場合の数が違ってきます。

例えば、5つのボールがあり、それぞれ1から5まで番号が書かれているとします。
そこから、3つ取り出して、一列に並べる場合の並べ方は何通りあるかを調べることにします。
このとき、例えば、123 と 213 は、順番が違うので、互いに違う並べ方です。

ところが、3つ取り出すとき、3つの取り出し方だけを調べる場合、すなわち、並べるのではなく、
3つの組み合わせ(組)だけを問題にしている場合は、123 と 213 は、同じ組合せということになります。

前者のように、並べ方が違っていれば、それぞれ別個の場合とみなされ、並べられたものを
順列と言います。

順列の代表的なものは、以下の3つです。

1、異なる n個のものから、r 個取り出して、1列に並べる。
2、異なる n種類のものがあり、それぞれの種類から、いくらでも取り出せるようになっている場合、
  同じ種類の重複を許して、r 個取り出して並べる。
3、異なる n個のものを円形に並べる。


それぞれのケースを説明します。

1、異なる n個のものから、r個取り出して、1列に並べる。
左から並べるとして、最初の1個の並べ方は、n個あるので、n通りあります。
2番めの1個の並べ方は、最初の1個の並べ方それぞれにつき、既に並べた1個を除く、(n−1)通り
3番めの1個の並べ方は、2番め1個の並べ方それぞれにつき、既に並べた2個を除く、(n−2)通り
 :
r番めの1個の並べ方は、(r−1)番め1個の並べ方それぞれにつき、既に並べた(r−1)個を除く、
{n−(r−1)}通り

樹形図に表すと以下のようになります。



n個から、r 個取り出して並べる並べ方の総数を、nPrと表すことにします。
nP1=n           (n個から、1個取り出して並べる並べ方の総数)
nP2=n(n−1)      (n個から、2個取り出して並べる並べ方の総数)
nP3=n(n−1)(n−2)  (n個から、3個取り出して並べる並べ方の総数)
 :
nPr=n(n−1)(n−2)‥{n−(r−1)}=n(n−1)(n−2)‥(n−r+1)

nPr=n(n−1)(n−2)‥(n−r+1) (n個から、r 個取り出して並べる並べ方の総数)


具体的な例
5つのボールがあり、それぞれ1から5まで番号が書かれているとします。
そこから、3つ取り出して、一列に並べる場合の並べ方は何通りあるか?

5P3=5(5−1)(5−2)=5×4×3=60通り

2、異なる n 種類のものがあり、それぞれの種類から、いくらでも取り出せるようになっている場合、
  同じ種類の重複を許して、r 個取り出して並べる。

左から並べるとして、最初の1個の並べ方は、n種類あるので、n通りあります。
2番めの1個の並べ方は、重複が許されているので、同じく n通り
3番めの1個の並べ方は、重複が許されているので、同じく n通り
 :
r番めの1個の並べ方は、重複が許されているので、同じく n通り

樹形図に表すと以下のようになります。


n種類のものから、重複を許して、r 個取り出して並べる並べ方の総数を、nUrと表すことにします。

nU1=n       (n個から、1個取り出して並べる並べ方の総数)
nU2=n×n     (n個から、2個取り出して並べる並べ方の総数)
nU3=n×n×n   (n個から、3個取り出して並べる並べ方の総数)
 :


このような順列を重複順列(ちょうふくじゅんれつ)と言います。

3、異なる n個のものを円形に並べる。

円形に並べる際に、n個と同じ数の場所があるとします。
円形なので、ぐるりと回すことができます。

例えば、右図で、8個の場所に、1〜8の番号のカードを
置くとします。右図のように1を置いて、右回りに順に、
1、5、4、7、3、2、6、8と置いたとします。
では、その1の場所に、今度は5を置いて、
5、4、7、3、2、6、8、1と並べたとしても、
前者も後者も回せば同じ並べ方です。
しかし、例えば、3と2の位置を交換した下記の並べ方
1、5、4、7、2、3、6、8とは、明らかに違う並べ方です。


以上のように、円形の場合は、互いの並び方が問題であるので、
まず、どのカードでもかまわないのですが、ある
カード、ここでは、1 のカードを上図のように置きます。

1のカードの右横から順に並べるとして、
2番目のカードの置き方は、7通り
3番目のカードの置き方は、6通り
  :
8番目のカードの置き方は、1通り

並べ方の総数は、7×6×5×4×3×2×1=5040通り

一般に、異なる n個のものを円形に並べる並べ方は、
(n−1)(n−2)(n−2)‥2×1となります。

(n−1)(n−2)(n−2)‥2×1は、(n−1)!と表します。

また、このような円形に並べる並べ方を、円順列と言います。

上記の説明で、分かりずらかった方は、下記の考え方も参照してください。


仮に
円形は固定されているとして、8個の場所に名前がA〜Hまで
名前がついています。(右図参照)
8個の場所に、1〜8の番号のカードを置くとします。

この場合、どこから並べるかは問題ではないので、
Aから右回りにカードを置いていくことにします。
Aの置き方は8通り、次にBの置き方は7通り、という具合に
8×7×6×5×4×2×1=40320通り


例えば、ある並べ方、Aから右回りに順に、1、2、3、4、5、6、7、8があります。
これは、下記の並べ方とは違うものです。左から順にA〜Hとします。
全て、1つずつ右へずらしたものです。右端の数は、左先頭に移動します。

@ 8、1、2、3、4、5、6、7
A 7、8、1、2、3、4、5、6
B 6、7、8、1、2、3、4、5
C 5、6、7、8、1、2、3、4
D 4、5、6、7、8、1、2、3
E 3、4、5、6、7、8、1、2
F 2、3、4、5、6、7、8、1

さて、ここで、円形が回転できるようになったとします。その場合の並べ方を考えます。

すると、上記の7個の並べ方は、1、2、3、4、5、6、7、8と同じ並べ方になります。
回転すれば、一致するからです。
先に求めた、40320通りのそれぞれの並べ方において、同じ並べ方が、自身も含めて8通りあります。
すると、その8通りは、1通り扱いとなるので、40320通りを8で割った数が、回転する場合の並べ方の
総数となります。

40320÷8=5040

40320=8×7×6×5×4×2×1でしたから、

40320÷8=(8×7×6×5×4×2×1)÷8=7×6×5×4×2×1 となります。

こちらの方が理解しやすかったかもしれません。

次ページ 順列 問題編1へ続く


 

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